朝晩の冷え込みが深まり、テレビでは紅葉の見ごろを伝える番組も増えてきました。
街の木々が少しずつ色づいていくのを見ると、「秋も終盤だなぁ」と感じます。
今朝、現場へ向かう途中で一軒の家の前を通ると、雑草の駆除をしている方がいました。
夏の間にぐんと伸びた草がようやく片づけられていて、
その光景を見ながら「この家もしばらく人が住んでいないのかな」と思いました。
最近、こうした“人の気配が少ない家”を目にすることが増えています。
空き家はそのままにしておくと、建物の傷みが早く進んでしまったり、
見た目の印象が悪くなってしまったりします。
ご近所の方にとっても、防犯や景観の面で気になる存在になることもあります。
自治体によっては「空き家バンク」を活用したり、
管理を代行する業者に依頼したりと、さまざまな取り組みが行われています。
「住めないから放っておく」ではなく、
「どう活かすか」「どう守るか」を考えることが大切な時代になっています。
最近では、埼玉りそな銀行が不動産会社と連携し、
空き家の管理や活用を支援する動きも始まっています。
金融機関が地域の課題に向き合う姿勢は、とても心強いですね。
空き家の問題は、もはや個人の悩みではなく、社会全体で考えるテーマになってきています。
私たち不動産に関わる者としても、
所有者の方と一緒に“次の活用方法”を考えていくことが求められています。
売却かもしれませんし、賃貸やリフォームかもしれません。
いずれにしても、「動かすことで守れる家」がある──
そんなことを、今朝の光景を見て改めて感じました。
🪶つぶやきメモ
空き家は、ただの建物ではなく“誰かの想いが残る場所”。
だからこそ、その想いをどう次につなげるかを大切にしたいですね。