昨日、住生活月間実行委員会主催のオンライン講演「これからの住宅セーフティネットを描く」が行われていました。
仕事の合間に少しだけでしたが、第一部と第二部を見ることができました。
短い時間の中でも、印象に残るお話がたくさんありました。
第一部:社会福祉法人の取り組み
講師は、ある社会福祉法人の理事長の方。
法人で行っている住宅支援の取り組みについて紹介されていました。
特に印象的だったのは、
- 空室のアパートに直接出向き、法人が借り上げ(サブリース)をして、住宅確保に配慮が必要な方へまた貸しを行っていること。
- 24時間体制での見守りやフォローを行い、大家さんや管理会社が安心できる体制を整えていること。
- 電話での相談対応も行っており、住まいを確保できない高齢者や障がい者などの方の相談窓口になっていること。
福祉の現場が、住まいの確保という現実的な課題にここまで踏み込んでいることに驚きました。
住宅支援と福祉支援がつながることで、安心できる住まいづくりが実現しているのだと感じます。
第二部:有識者によるディスカッション
第二部では、有識者を交えて「地域と住まいのつながり」についての議論が行われていました。
印象に残ったのは、
- 「そこに用事があれば、毎日出かけることができ、人とつながれる」という言葉。
→ 高齢者が社会と関わるきっかけづくりの大切さを感じました。 - 空き家を活用して、地域の集まりの場を作る取り組み。
- マンション全体で住民同士のイベントを開催し、孤立を防ぐ活動。
「住まい」は単に“住む場所”ではなく、人との関わりを生み出す場でもある。
そんなことを改めて感じました。
福祉と住宅、どちらも“人の暮らし”を支える仕事。
お互いの立場から協力することで、安心して暮らせる地域づくりにつながるのだと思います。
つぶやきメモ:
「空き家問題」と「住宅確保要配慮者の支援」——
この2つの課題をつなげる仕組みづくり、今後の大きなテーマになりそうです。