未来の街づくりを体現するモデル、「ウーブン・シティ(Woven City)」。
先日、トヨタがこの実証都市の第1期実験をスタートしたというニュースを見て、不動産実務者としてもワクワクする想像を掻き立てられました。
この街の特徴は、「ただ住む場所」ではなく、「技術を実証する場所」であること。住民がいて、道路やインフラがあり、モノ・情報・移動が検証される実験フィールドとして機能します。
面白いのは、自動運転やAIといった先端技術だけでなく、「花粉の少ない街づくり」のような生活に密着した実験も行われている点です。これは暮らしの快適さに直結し、実際の不動産価値にも影響する可能性があります。
不動産実務の視点では、「立地・交通アクセス・駅距離」がこれまで重要視されてきましたが、ウーブン・シティのように技術基盤で街が構成されると、その価値基準も変わるかもしれません。
また、「収益性より実証性」を重視するプロジェクトであることから、採算性や継続運営の面での課題も指摘されています。
こうした街づくりはまだ特殊なプロジェクトかもしれませんが、不動産会社・開発事業者として、こうした動向を見て「次に来る価値とは何か」を探る視点を持っておきたいと思います。
🌱 つぶやきメモ
ウーブン・シティは「実験都市」であっても、不動産の考え方を揺さぶる可能性を秘めています。
今、“当たり前”とされる価値が将来も通用するとは限らない。変化を見逃さないアンテナが大事ですね。