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📄【この書類、誰が見るの?】~重要事項説明書編~

    不動産取引で契約前に必ず交付される「重要事項説明書(いわゆる“重説”)」。
    たくさんの専門用語が並んでいて、読むだけでも大変…という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。

    でもこの書類、実は多くの人が目を通し、意味を持っている大切な書類なのです。


    🔍 誰が見るの?

    1. 買主・借主(説明を受ける側)
       → 一番大切なのはここ。
        「どんな物件なのか」「どんな制限があるのか」「注意点は?」など、
        購入・契約前にすべてを確認するための資料です。
    2. 宅地建物取引士(説明する側)
       → 宅建士は、記名・押印のうえで口頭説明の義務があります。
        間違った説明をしてしまうと、宅建業者の責任に発展するケースも。
    3. 売主・貸主(間接的に)
       → 自分の物件がどのように説明されるのか、場合によってはチェックされることもあります。
    4. 金融機関(ローン利用時)
       → ローン審査にあたって、物件の用途地域や建ぺい率・容積率などを参考にされるケースも。
    5. 司法書士(登記実務)
       → 権利関係や面積など、登記情報と齟齬がないか確認する材料となることもあります。

    📌 なぜ「重」いと書くのか?

    重説は、「知らなかった」では済まないことを事前に伝える書類
    契約後にトラブルにならないよう、リスクや注意点も包み隠さず記載することが大原則です。

    だからこそ、「読む人」「作る人」「説明する人」――
    全員にとって責任の重い、大事な書類なのです。


    📝つぶやきメモ
    重説は“説明される”だけの書類ではありません。
    読み手が納得し、安心して契約できるように導くのが本当の役割。
    宅建士としての一言ひとことに、責任と誠意を込めたいものです。。

    📘読んでくださってありがとうございます。
    このブログでは、日々の不動産実務での気づきや学びを発信しています。
    また次回も、よかったらのぞいてみてくださいね!