「“地番”と“住所”が違う!? 不動産ってややこしい…でも理由があるんです」
🗣「登記簿の住所が違うんですけど…」
そんなご相談、実はとても多いんです。
でもこれは、間違いではありません。
実は、不動産の世界では「住所」と「地番」はまったく別のものなんです。
📍住所と地番は、なにが違うの?
✅ 住所=郵便・住民票・ナビなど「暮らし」で使うもの
✅ 地番=登記・法的な書類で使う「土地の番号」
つまり、
- 住所 → 人の生活に関係
- 地番 → 土地そのものに関係
と覚えると分かりやすいですね。
🏠なぜ違うようになったの?
昭和40年代以降、「住居表示制度」によって、
町名や番地を分かりやすく整理する取り組みが全国で行われました。
ですが、そのときに登記上の「地番」はそのまま残されたんです。
その結果、住所と登記上の地番が一致しない地域がたくさん生まれました。
💬実務では…
「この住所の登記簿を見たい」と思っても、
実際には「地番」を知らないと、法務局で登記簿を取得できません。
こんなときに役立つのが、
- ブルーマップ(法務局にある地図)
- 市役所の「地番照会」サービス
です。
📝コラムのひとこと
不動産の住所と地番が違うのは、“ややこしいけど理由がある”仕組みです。
不安に思う方も多いですが、「そういうものなんだ」と知っておくと、登記や売買のときに安心できますね。