不動産取引で契約前に必ず交付される「重要事項説明書(いわゆる“重説”)」。
たくさんの専門用語が並んでいて、読むだけでも大変…という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
でもこの書類、実は多くの人が目を通し、意味を持っている大切な書類なのです。
🔍 誰が見るの?
- 買主・借主(説明を受ける側)
→ 一番大切なのはここ。
「どんな物件なのか」「どんな制限があるのか」「注意点は?」など、
購入・契約前にすべてを確認するための資料です。 - 宅地建物取引士(説明する側)
→ 宅建士は、記名・押印のうえで口頭説明の義務があります。
間違った説明をしてしまうと、宅建業者の責任に発展するケースも。 - 売主・貸主(間接的に)
→ 自分の物件がどのように説明されるのか、場合によってはチェックされることもあります。 - 金融機関(ローン利用時)
→ ローン審査にあたって、物件の用途地域や建ぺい率・容積率などを参考にされるケースも。 - 司法書士(登記実務)
→ 権利関係や面積など、登記情報と齟齬がないか確認する材料となることもあります。
📌 なぜ「重」いと書くのか?
重説は、「知らなかった」では済まないことを事前に伝える書類。
契約後にトラブルにならないよう、リスクや注意点も包み隠さず記載することが大原則です。
だからこそ、「読む人」「作る人」「説明する人」――
全員にとって責任の重い、大事な書類なのです。
📝つぶやきメモ
重説は“説明される”だけの書類ではありません。
読み手が納得し、安心して契約できるように導くのが本当の役割。
宅建士としての一言ひとことに、責任と誠意を込めたいものです。。