不動産取引に欠かせない「媒介契約書」ですが、この書類、一体誰のためにあるのでしょうか?
媒介契約書は、不動産会社と売主(あるいは買主)が取り交わす「業務の範囲と報酬の取り決め」を記した大切な書類です。しかし、実務を進めていると、形式的にサインして終わり、という雰囲気が漂う場面もあります。
でも、ちょっと待ってください。この書類は、ただの形式ではありません。
媒介契約書を見る人、それは「未来の自分」かもしれないのです。
たとえば、
- 売主と「どのような約束をしたのか?」
- 販売活動の期間は?報告の頻度は?
- 専属専任?専任?一般?
こうしたことを後から確認する場面は少なくありません。
さらに重要なのは、万が一トラブルが起きたときに、媒介契約書は“言った・言わない”の証拠となること。
特に報酬(仲介手数料)の請求や、販売活動の履行義務に関しては、この書類の内容がカギを握ります。
つまり、媒介契約書は「契約の原点」。
相手にとっても、自分にとっても、“信頼と責任”の見える化ツールなのです。
📝つぶやきメモ
媒介契約書を書くとき、「これは将来の自分が見るかもしれない」と意識すると、より丁寧に取り組める気がします。単なる書類の一つと思わず、相手との信頼関係の第一歩になるように、しっかり記載内容を確認していきたいですね。